タイは日本同様お米が主食の国。スーパーに並ぶお米は実に多種多様で戸惑いますよね。
タイのお米、いわゆる「タイ米」は、粘り気が少なくパラッとした食感が特徴のインディカ米が主流です。中でも最も有名なのが「ジャスミンライス」。
ガパオライスやタイカレーなど本場のタイ料理を自宅で再現しようと考えるなら、お米も美味しいものを選びたいものです。特に私たち日本人はお米に対して舌が肥えてますからね。
このページでは、長年タイに住む私が、タイ米として美味しいだけでなく、日本人のお口にも合ったお米の選び方と炊き方をご紹介します。「タイのお米の種類や特徴」「日本米との違いや炊き方のコツ」「失敗しない美味しいお米の選び方」を知り、タイ米は美味しくないという不安をかき消すとタイ料理をより一層楽しめるようになります。
タイのお米は種類が豊富!在住者が選ぶおすすめ品種を徹底比較
タイのお米(タイ米)と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、長細い粒で粘り気が少なく、パラパラとした食感の「インディカ米」ではないでしょうか。

しかし、タイは世界有数の米輸出国であり、その品種は驚くほど多岐にわたります。タイのスーパーに行くと、白色だけでなく、赤や黒のお米、そして日本米にそっくりな丸みを帯びたお米まで陳列されていることに気づくはずです。これらの違いを理解することは、あなたが自宅で作りたいタイ料理、あるいは食べたい日本食に合わせて、最も適した品種を選ぶ第一歩となります。
この章では、タイの主要なお米の種類とその具体的な特徴を解説し、タイ在住者として特におすすめできる品種をピックアップしてご紹介します。どの料理にどのお米が最適なのか、品種ごとの使い分けを把握することで、あなたの食卓の選択肢が格段に広がるでしょう。
タイ米の種類と特徴:知っておきたいインディカ米・ジャスミン米の違い
タイのお米を分類する上で、最も重要なのが「ジャスミン米」と「インディカ米」の違いを理解することです。
まず、タイのお米の代名詞とも言えるのが「ジャスミン米(ข้าวหอมมะลิ カーオ・ホーム・マリ)」です。これは生産ブランド名ではなくインディカ米の一種で、高品質な香りのある長粒米を指す固有の品種名です。炊いている時だけでなく、炊き上がり後も続く華やかで上品な香りで、ジャスミンの花の香に似ていることから名付けられました。ジャスミンライスはタイを代表する最高級米と位置づけられています。
つまり、大きくわけて長い粒のお米がインディカ米(対して日本のお米はジャポニカ米)で、その中の一種が「ジャスミンライス」ということです。もちろん一般的に「タイ米」と言われるインディカ米の中にもジャスミンライスではない品種もありますし、同じジャスミンライスでもブランドや生産地によって美味しさも違います。
「タイ米はパラパラして美味しくない」は本当か
よく、「タイ米はパラパラしている」と言われますが、私に言わせればこれは大きな間違い。確かに日本米に比べたらデンプン質が少ないためか、ねっちょり感は少ないです。
ただ実はこれは、新米か古米かで大きく変わってきます。タイのお米屋さんで売られているお米には、「新米」「1年古米」と書かれているものがあります。そう、実はタイでは「古米」もそれなりに需要があるんです。※後述
本当に収穫仕立て(精米したて)のジャスミンライスは意外にも粘り気があります。お箸で持てるほどなので、冷めるとチャーハン用に炒めるのは日本米と同じくらいの大変さです。
一方古米はパラパラしているので、翌日になると更にパサパサ感が増し、逆に非常に炒めやすい状態です。
なのでタイ米を買うときは品種もそうですが、「新米」「古米」を知ることが重要になります。特に私たち日本人にとってこのポイントは必ず押さえておきたい最重要事項ですね。
日本米に近い品種がある?
個人的には高品種のジャスミンライスも新米なら日本人の口に合うと思っていますが、より日本米に近いタイ米もあります。恐らくスーパーなどで見ることは稀ですが、北部の山岳地域で育てられているお米の中にはジャポニカ米のように太く短いお米があります。(正式にジャポニカ米と言えるかどうかは分かりませんが)これは香りは違いますが形も食感も粘り気もかなり日本米に近いです。
一般的に「山の米」という意味の「カーオ・ドーイ ข้าวดอย」と呼ばれ、山岳民族の皆さんが育ててることが多いので、現地付近の市場や米屋では買うことができます。もしホームステイなどに行くとそのお米が出てくるかも知れません。こちらも新米なら日本人の口に合うと思います。
また、タイは田舎の地域では兼業農家も多いので、自分たち用にお米も育てている家庭も多いです。私もそういった家庭からジャポニカ米に似た品種を頂いたことがあります。
タイで美味しいお米を選ぶポイント:日本米との違いと炊き方のコツ
タイのお米を選ぶ際、日本でのお米選びとは異なる視点を持つことが、美味しいタイ米生活を送るための秘訣です。タイのお米と日本米の最大の違いは、主成分であるデンプンの構造です。日本米は粘り気の元となる「アミロペクチン」が多く、タイ米(インディカ米)は粘り気が少ない「アミロース」が多いという性質があります。この違いから、タイのお米を日本の感覚で選んだり炊いたりすると、「硬い」「パサパサする」と感じてしまう可能性があります。
前述しましたが、美味しいお米を選ぶポイントは、まず「新米」表示があるかどうかを確認することです。タイでも収穫時期が近い新米は、古米に比べて水分量が多く、香りが豊かでよりやわらかく炊き上がる傾向があります。
タイ語の「お米」の呼び方色々
タイのお米の呼び方は種類によって色々ありますが、日本と同じ感覚で、「ご飯」と言えば「食事」そのものを指すこともあります。
ข้าว(カーオ)ご飯、白米、お米
ข้าวสาร(カーオ・サーン)お米
ข้าวสวย(カーオ・スワイ)炊いたお米
ข้าวเหนียว(カーオ・ニヤオ)もち米
ข้าวใหม่(カーオ・マイ)新米
ข้าวหอมมะลิใหม่(カーオ・ホーム・マリ)ジャスミンライス
ข้าวหอมมะลิใหม่(カーオ・ホーム・マリ・マイ)ジャスミンライス新米
มะลิใหม(マリ・マイ)ジャスミンライス新米
ข้าวเก่า(カーオ・ガオ)古米
มะลิเก่า(マリ・ガオ)ジャスミンライス古米
มะลิเก่า 1ปี(マリ・ガオ・ヌンピー)ジャスミンライス1年古米
次に、袋の表示で「ข้าวหอมมะลิ 100%」(ジャスミンライス100%)といった高品質なジャスミン米であることを示す表記や、政府認証マークを確認することも重要です。
タイ在住日本人好みのタイ米はどれ?
タイに住んでいる日本人に好まれるお米と言えば、もちろん個人差もあるかと思いますが、こちらのロイヤルアンブレラというブランドのジャスミンライス新米。

精米してからの日が浅く、保存状態にも拘っているようで、おそらくみなさんがイメージするタイ米とは違って全然パサパサしていません。パッケージにあるように、お箸で持てるほどです。
しかもこのお米、ビッグCやロータス、マクロなどメジャーなスーパーには必ずと言っていいほど売ってますしセブンイレブンにも売っています。もちろんオンラインでも購入可。
価格も5kgで200バーツ台(2025年現在)で、他のタイ米と比べても特別高いというわけではありません。
市場や米屋で売られているお米は、次期によって新米がなかったりするんですが、このブランドはいつ買っても新米として味わえます。(私は一年を通じてこのお米をメインで食べています。)
タイ米の美味しい炊き方
選んだお米のポテンシャルを最大限に引き出すのが「炊き方」です。日本米と同じように、洗米→炊飯に違いはありませんが、それぞれ私なりの方法をまとめました。
タイ米の洗い方
日本米のようにゴシゴシ「砥ぐ」ことはせず、サッとお水の中で泳がすように洗う程度でいいです。ゴシゴシするとお米が潰れるような気がします。
それ以外は日本のお米と同じ要領で、洗って水を捨てる→また新しいお水を入れる→洗う、の繰り返しです。私は3回ほど洗います。

タイでお米を研ぐのは水道水?
少し話がそれますが、タイの水道水は危険かどうかの話になります。これは結論から言うと「場所による」です。
詳しい話は別記事にまとめますが、『最初の水はお米が吸う』ので食べる時に含んでいることになります。なので1番最初に入れるお水は割と重要です。2回目、3回目に洗う時はそこまで重要じゃなくて、最後に入れる『炊く時のお水』ももちろん重要です。
なので、私は1回目と最後は必ず市販の飲料水を使っています。それ以外の洗い捨てるお水は水道から出るお水の質次第で、全て飲料水にしたり水道水にしたり。(あとは個人の判断でいいと思いますが。)
タイ米の水加減
タイ米は日本米よりも水加減を少なくするのが基本です。一般的に、お米と水の比率は1:1.2(日本米は1:1.3〜1.5程度)が推奨されますが、インディカ米/ジャスミン米の新米の場合は1:1.1、つまりお米の量と水を同量より少し多めにすると美味しく炊けます。パラっとさせるには1:1くらいでも大丈夫ですが、これも新米と古米では大きく変わってくるので少し慣れが必要です。

私は新米の場合、お水をこうやって測って第一関節より下のラインにします。
浸水時間は?
タイ米の場合、浸水は必要ありません。古米をあえてふっくらさせたい場合は1時間ほど浸水した方がいいですが、新米の場合は浸水させずにすぐに炊きます。浸水させてもダメではないですが、ふっくらというよりベチャっとしてしまうので、せっかくのタイ米の利点が薄れるのではと私は思います。
※余談ですが、餅米の場合は浸水させます。
タイ米の炊飯時間
炊飯時間は炊飯器にお任せです。私はいつも「早炊き」モードで炊いています。タイ米、特に新米はこの早炊きモードでサッと炊いた方が失敗が少ないです。
タイ米を圧力鍋や土鍋で炊いてもいい?
タイ米を圧力鍋で炊く場合は圧力時間を少な目にします。日本米のように噛み応えのあるお米ではないので、サッと圧をかけてあとは予熱で大丈夫です。
土鍋や普通のステンレス鍋で炊くこともできますが、その場合は浸水した方が失敗が無いです。炊き方は日本米と同じく、
弱火→鍋が温まったら中~強火→沸騰したら少し弱めて→水が乾いたら火を消す→蒸らし
ですが、日本米よりも炊きあがりまでの時間は全体的に早いです。放っておけないので面倒に思えるかもですが、例えば引っ越したばかりで炊飯器がまだ無い時などにこの炊き方を知っていると、ものすごく便利です。
タイのお米はどこで買う?スーパーやECサイトでのおすすめ購入方法
お米の種類や特徴を理解したら、次に気になるのは「どこで購入するのが最もお得で、品質が良いのか」という実践的な疑問でしょう。タイでは、日常の食料品購入の選択肢が非常に豊富で、大手スーパーマーケットから地元の市場、そして進化著しいオンラインショッピングまで、多様な場所でお米を購入できます。
しかし、移住して間もない方やタイ語の分からない方にとって、どの購入方法が自分に合っているのか、それぞれのメリット・デメリットを比較することは意外と難しいかもしれません。
この章では、タイ在住者が実際によく利用する主要な購入ルートを比較し、特におすすめの買い方や、購入時の注意点について詳しく解説します。あなたのライフスタイルや求める利便性に合わせて、最もスマートでお得にお米を手に入れる方法を見つけましょう。
タイのスーパーでお米を買う
タイでお米を購入する場所として最も一般的で便利なのが、大手スーパーマーケットです。具体的には、Big C、Lotus’s(ロータス)、Makro(マクロ)、Tops(トップス)の他にもバンコクならGourmet Market(グルメマーケット)、Villa Market(ヴィラマーケット)や日系のフジスーパーなどが挙げられます。
大手スーパーで購入する最大のメリットは、品質の安定性と選択肢の豊富さです。タイの有名ブランドのジャスミン米や、日本人が好む品種、健康志向の玄米や赤米なども一箇所で比較検討できますし、タイ語が分からなくてもカートに入れてレジに持っていけば購入できます。
特に、Big CやLotusなどの大規模店舗では、5kgや10kgといった大袋から、試しやすい小袋まで揃っています。賞味期限の管理もしっかりしており、安心して購入できるのが強みです。また、多くのスーパーでは定期的にプロモーションが行われるため、購入するタイミングによっては高品質なお米をお得な価格で手に入れられる可能性もあります。
タイのネットショップでお米を買う
一方、ECサイト(LazadaやShopeeなど)ネットショップを利用する場合は、重いお米を自宅まで届けてもらえるという利便性の高さが魅力です。タイのお米は5kgや10kgの単位で販売されていることが多いため、自家用車がない方や、マンションの上層階に住んでいる方にとって、配送サービスは非常に有用です。
ECサイトでは、実店舗にはない特定の農家のお米や、輸入米など、さらにニッチな選択肢を見つけられることもあります。ただし、ECサイトで購入する際は、販売者のレビューや評価をしっかりと確認し、偽物や品質の低い商品でないか注意が必要です。
私がおすすめするのは、LAZADAにあるビックCやロータスなど大型店です。残念なことにLAZADAには悪質な偽物も販売されています。パッケージだけ使って中身は安物や偽物を詰め替えていたり。食品は特に怖いですよね。
でも大手スーパーの公式ショップなら安心感があります。

しつこくこのお米ばかり出してますが、本当にこれ一択でいいです。失敗ありません。
ローカル市場で買う

私は地元の市場(タラート)やローカルのお米屋さんで買うこともありますが、タライに入れられたお米を缶で1リットルずつ計って入れてくれる(キロ単位で買うことも可能)ので、少しだけ買いたい時に便利ですし、タイ語を使ってお店の人とのやりとりに挑戦したい方にもおすすめです。
เอาข้าวหอมมะลิใหม่3ลิตรค่ะ(アオ・カーオ・ホームマリ・マイ・サームリッ・カ)
ジャスミンライスの新米を3リットル下さい
ただ、保存状態が不明瞭だったり衛生面で気になる方は、まずは安心できる大手スーパーでの購入から始めることをおすすめします。
あなたが車移動が主で週末にまとめ買いをするならスーパー、利便性を最優先し重い荷物を運びたくないならECサイト、と使い分けるのが合理的です。
FAQ 回答
タイ米と日本米はカロリーや栄養価に違いがありますか?
タイ米(インディカ米)と日本米(ジャポニカ米)は、種類は異なりますが、炊飯後のカロリーや主な栄養価に大きな差はありません。どちらも主成分は炭水化物で、100gあたりのカロリーはほぼ同等です。ただし、タイ米は粘り気が少ない(アミロースが多い)ため、冷めても固くなりにくく、一部の研究報告では、日本米に比べて食後の血糖値の上昇が緩やかになる傾向がある可能性が示唆されています。これはあくまで可能性を示唆する情報であり、個人の体質や健康状態は異なります。具体的な食事制限や栄養管理については、必ず医師や専門家にご相談ください。
タイ米が苦手な人でも食べやすいおすすめ品種はありますか?
タイ米特有のパサつきや香りが苦手な方には、ジャスミン米の新米、またはタイ産日本米をおすすめします。ジャスミン米は、他のインディカ米よりも粘り気が強く、上品な香りがあるため、日本の食卓にも比較的馴染みやすいとされています。また、タイ国内では、日系スーパーや高級スーパーを中心に、日本の種をタイで栽培した「日系タイ米」も販売されています。これらは日本で食べる日本米と大差なく、モチモチとした食感が特徴です。普段の日本食に食べても何ら違和感が無いため、タイ米が苦手じゃなくても和食の時用に購入しておくといいですね。
タイ米の正しい保存方法と賞味期限はどれくらいですか?
タイのお米を美味しく保つための正しい保存方法は、日本米と同様に「高温多湿を避けること」が基本です。お米は湿気や匂いを吸収しやすく、またタイの気候では虫が発生しやすいという問題があります。購入した袋のままではなく、密閉できるフタ付きのプラスチック容器やジップロックバッグに入れ替え、冷蔵庫の野菜室など、涼しく暗い場所で保管することをおすすめします。
賞味期限については、精米日やパッケージに記載されている日付を確認するのが確実ですが、適切に保存されていれば半年から1年程度は品質を保てることが期待されます。ただし、開封後は酸化が進むため、できれば1〜2ヶ月以内を目安に使い切るのが理想的です。
タイで人気のタイ米 まとめ
この記事では、タイに移住して間もないあなたが直面する「お米選びの疑問」を解消するため、タイのお米の種類、選び方、そして購入方法について詳しく解説しました。
タイのお米は、香り高いジャスミン米、パラッとした食感の一般的な白米、それぞれお好みに合わせて使い分けるといいですね。美味しさの鍵は、新米を選ぶことと、水加減を日本米よりも少なめにする正しい炊き方にあります。
重いお米の購入は、品質が安定している大手スーパーか、自宅配送が便利なECサイト(Lazada/Shopee)を利用するのが、移住者にとっては最も現実的でおすすめの方法です。
これであなたは、自信を持ってタイのスーパーでお米を選び、ご自宅の食卓で本格的なタイ料理の美味しさを引き出すことができるでしょう。
タイの食生活をさらに楽しむために、今こそ、気になる品種を手に取ってみましょう!
\自宅で本格タイ料理を始める/ 【おすすめのタイ米品種をチェックする】

